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ベイマックスだけどシリコンバレーにワナビーなWebエンジニアは観たほうがいい

全体的な感想

というわけでベイマックス観た、面白かった。

すごく大きなチームが面白い作品を作るという目標に向かって突き進み成功した結果を映画という形で観るという幸せが思う存分味わえました。

子供の時にはこの視点で作品を観ることがなかったので大人になって(というか仕事をするようになって)よかった数少ないことの一つと言える。

【注意】このあと作品のテーマについて書いたので、まだ観てなくてこれから観るぜって人は変な先入観が入るので読み進めないでください!


ストーリーについて

ストーリー的にはあまり語るべきところのない映画だみたいに言われているけど、個人的にはクライマックス(みんながウルっとくるシーンからの流れ)だけは違和感が残った。

一緒に観てた6歳の息子も映画が終わった瞬間にベイマックスって結局どうなったの?って聞いてきた。

自分なりの言葉で説明したけど、完全には理解していない風だった。

もちろん僕の説明が下手っていうのもあるんだろうけど、生とはなにか死とはなにかということに対する日本人的というか仏教的な価値観から外れているからかなという解釈をした。

あとは、脳を別の肉体に移植すればその脳の人間は前と全く同じ人間とみなしていいのかとか、自己複製できないと生命じゃないよねとかその辺のところが引っかかった。

肉体というハードウェア含めての生命だろっていうのが自分の主張でベイマックスだとそうじゃなくてその辺が違和感なんだけどどうなんだろ、みんなはあれですんなり納得いったのかな。

この辺りのテーマもSFでは語り尽くされて手垢まみれなのかもしれないけど、普段はSF観ないし読まないので個人的にはすごく新鮮だった。

アニメーションについて

個人的には

  • アニメーションの凄さがどんなもんじゃろう

というところを中心に観てて、専門的なことは全然わかんないんだけどスゲーってなった。すごかった。

人物の動きや仕草はとても滑らかで自然でそのことが逆に不自然に感じるくらいでアニメーションなのかCGなのかなんと呼べばいいのか分からないがすごく作り込んでるというのは分かった。

橋からベイマックスがわざと落下するシーンは思わずタマヒュンった。

本当に一緒に落ちているという感覚を味わっていた、3Dでもなんでもないのに。

これはアニメーションで得られたことがない体験でとても驚いた。

あとクライマックスの背景、これは始めて見る世界だった。

見たことのない世界なんだけれども、ああこの世界は存在するわと思わせる説得力が背景そのものにあってそれがなんなのかよくわかんない(フラクタルだから?)という不思議な体験だった。

たぶんアニメーションとかゲームとか映像とかそのへんやっているともっとすごいって気付けるポイントいっぱいあったんだろうな。

でも、あんまり映画とか観ない人こそ観るべき映画かも、そっちのほうが新鮮な驚きがあって楽しめるから。

作品の作り方について

もうほんと全てがすんなりと入ってきて謎や疑問を残さずに去っていく映画でまあ解釈の余地とかそういうものを求めるタイプの映画ではない。

ただ、物語は荒唐無稽さと解釈の余地をいかに残しながら面白くするかというのがキモであって、投下した資本をいかにして確実に回収するかというところに特化したノウハウの集大成がベイマックス(まるでペイマックス、なんちゃって)なんだろうけど、その結果センセーショナルなテーマとかストーリーの解釈の余地がなくなっちゃって語るべきところがないとか言われちゃうわけでそのへんがトレードオフの関係にあるなと。

この体制だと間違いなく千と千尋みたいな作品は生まれないだろうし、それを天才の才能には叶わないと諦めるのか、それとも天才の作品をも作り出せると考えているのかどうなんだろう。

まあ、たぶん後者だと思ってて天才の作るストーリーをアルゴリズムで組み上げるか、天才脚本家発掘アルゴリズムを組み上げるかどちらかだろう。

最近読んだアルゴリズムが世界を支配するの中にすでにヒット曲選定アルゴリズムや作曲アルゴリズムがかなりの高精度なクオリティで実際にレコード会社で使われていて、自然言語機械学習による手法で脚本なり散文をを生み出すのは不可能ではないはずだ。

これは願望も半分くらい入ってて僕が死ぬまでにはそうであってほしい、どうだろ。

最後に

いやでもほんと素晴らしい映画だった。

これだけの作品を作り上げたことに心からの敬意を表します。