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Amazonプライムビデオはダメ人間製造機でない、いまのところ

日常

革命体験できず

「iPadPro×hulu×布団」は、一つの革命であり、勃興する新時代のライフスタイルである。

この記事を読んで自分もこの革命を体験したい!と年末にいろいろと買い物するついでにAmazonプライム 会員になってみた。 いままでプライムのお試しするをクリックしなかったおかげで一ヶ月無料だ。
プライム会員になるついでに動画も見放題ですよってのは商売うまいですね。

Hulu やU-NEXTに比べると本数はまだまだ少ないのでどれを見ればいいのか迷っちゃうということはない。 これまた幸いなことにiPadProも僕は持ってないので布団の中で快適な空間を演出することもできない。
どうやらそれほど時間を無駄にしなくてもすみそうだ。 これはついてる、ラッキーだ。

おそらくAmazonは独自コンテンツを売りにしていくようだ。 例えば、BBCの人気番組だったTopGear をクビになった司会者ジェレミーにかなりの好条件でオファーを出し、他の司会者たちといっしょに新しいTopGear を作成している。

独自コンテンツをつくるとなると時間もお金もかかるから短期的には不利だが、長期的には同じようなコンテンツを配信している同業他社との価格勝負に突入しないための戦略なのだろう。正しい。

Amazonはあえて黒字を出さずに儲け分を投資に全力を注ぐという戦略を取っている。
これはジェフ・ベゾスをはじめとする経営陣の判断が正しいと市場が認識する限り有利に働く。 ここ5年のAmazonの株式のチャートだが2015年の1年間だけで130%上昇している。
あれ、Amazonって一発当てたバイベンチャーか何かだっけという勢いだ。

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AMZN Interactive Stock Chart | Amazon.com, Inc. Stock - Yahoo Finance

観たいときに観たいものをとりあえず観るというスタイル

これほど便利に感じるとは思わなかった。
いつまでにみなければいけないという義務感も面白いものを選ばなきゃという切迫感もない。
ただ、前から観たかったタイトルや気になったタイトルをクリックして観てみる、それだけ。 面白くなかったら途中で止めればいいし、何か中断されることが割り込んだとしてもあとで最初からみなおすことだって躊躇なくできる。
とても気楽だ。
とある動画投稿サイトみたいにいつ削除されるかわからない著作権グレーというよりは黒なコンテンツと違って、そう簡単にはなくならない(サービスが続く限り)。

ペイ・パー・ビューのVODと比較してみて、SVODの心理的意味に驚いた。
ペイ・パー・ビューだと、一つの動画を購入すると48~72時間以内にそれを見ないといけなくなる。このため、途中まで見てから気が変わって、「残りは来週見よう」ということができない。一度購入したら、気が乗らなくても、やらなければならない作業があっても、最後まで見ないといけないような、いやな気分になる。
SVODだと、これがない。
さらに、SVODだと、「試しに途中まで見て、つまらなかったら、残りは見ない」ということができる。テレビをザッピングするように、何千もの動画コンテンツをザッピングできる。

Netflix時価総額が現在50Billion、つまり6兆円くらいあるんだけども個人的にはこの時価総額は過大評価なのではと思っていた。
だけれどもこの体験はその評価を変えざるを得なかった。
ただ、Netflixがこの分野の勝者になるかは別だけれども。

過去、現在、未来

なんかここまで来るのにすごく時間がかかったなあという印象をだ。 たとえば日本のテレビ界隈だと、ライブドアニッポン放送を買収しようとしたり、ライブドアの社長が逮捕されたり、フジテレビが視聴率最下位に転落したりした。
その間に僕は自宅にテレビを置くことをやめた。

この定額サービスがいいのか悪いのかはわからない。
新しくコンテンツをつくる人には収益の配分が少なすぎて、作品のクオリティが下がってしまいユーザーが離れるかもしれない。 マーケティング手法を駆使して生まれた作品は、スマホゲーみたいにどれも同じようなものになるかもしれない。

そしてテレビ的なるものに僕たちの余暇が再び蝕まれるのかもしれない。

インターネットが登場しても僕たちは賢くならなかったしこれからも賢くなることはないだろう。 未来を予測するとき、何が変わるかよりも何が変わらないかに注目しろといったのはジェフ・ベゾスだっけタレブだっけ。
忘れたけどまあそういうことなのだ。

ジェフ・ベゾス 果てなき野望-アマゾンを創った無敵の奇才経営者