ティルトった作業者問題

事故が起きたあとで作業ログを見返すとなぜここでこんな作業をしたのか、もしくはしていないのか首をかしげることがよくある。

あきらかに作業者が正常な判断能力を失っているとしか思えない行動がそこにはあるのだ。

ティルトという用語がある。 https://mobile.twitter.com/ebihuryahurya/status/566957889105838080

一番広い意味でティルトとは、「プレイヤーが合理的な判断ができなくなり、感情にかられた行動をとるようになってしまった状態」、のことを指します。例えば、プレイヤーが大きな損失を出してそれをできるだけ早く埋め直すために、アグレッシブな賭けをしたり、弱いハンドでビッグ ポットを勝ち取ろうとすることは、彼がティルトになっていることを意味します。

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高ストレス状態におかれた人間はそこから逃げ出そうとする。 これは生物としては生き延びるために当然の行動だ。

ポーカーに置いての逃避はそのゲームを終わらせることである。 ゲームを終わらせるには自分が負ければいい。 そのためプレーヤー非合理的な行動をとって、つまりゲームを終わらせるのに最適な行動をとってしまう。

LoLでも同じだ。 高ストレス下におかれたプレーヤーはその状況から逃れるために、1人で敵の集団に突っ込むといった非合理的な行動をとる。 たとえ観衆からは不可解な行動だったとしても、それがプレーヤーにとってはもっとも賢明な判断なのだ。

作業下に置かれている作業者にとって、そこから逃げ出すには作業を終わらせたことにすればいい。 そのため必要なチェックを怠れば作業は早く終わる! なにいつもチェックして問題ないんだから今回くらいやらなくても大丈夫だろう! はやく帰って積みゲーを消化するんだ!

そして事故は起きる。

そして対策会議が開かれる。 再発防止策という作業者の業務効率と自由を奪うクソみたいなルールができる。
エンジニアのモチベーションは下がり機械の奴隷としての業務だけが残る。

なぜか作業者の負担を減らすという方向に向くことは少ない。

なぜだろう。みんな目の前のことしか考えない。 何かが失敗している。