テセウスの船と式年遷宮

削除しやすいコードは良いコードである。
これはその通りだと思う。
適切にモジュール化されテストコードの存在するコードが、複雑に結合したテストコードの存在しないコードよりも優れているのは明らかである。

コードを書き直さないことがベストプラクティスだった時代もあったかもしれないが最近の開発傾向はコードの半減期が早い傾向にある。

テセウスの船(テセウスのふね、英: Ship of Theseus)はパラドックスの1つであり、テセウスのパラドックスとも呼ばれる。ある物体(オブジェクト)の全ての構成要素(部品)が置き換えられたとき、基本的に同じである(同一性=アイデンティティ)と言えるのか、という問題である。
テセウスの船 - Wikipedia

徐々にパーツを交換してきたテセウスの船の同一性が問題になるのならば、20年毎にまったく別の建物になる伊勢神宮の場合はどうなのだろうか。

神宮式年遷宮は、神宮(伊勢神宮)において行われる式年遷宮(定期的に行われる遷宮)である。神宮では、原則として20年ごとに、内宮(皇大神宮)・外宮(豊受大神宮)の二つの正宮の正殿、14の別宮の全ての社殿を造り替えて神座を遷す。 神宮式年遷宮 - Wikipedia

果たして20年前の伊勢神宮と新しくできた伊勢神宮は同じものなのだろうか。 同一性とはなんだろうか。