2015年1月に読んだ書籍 21世紀の資本など9点
原研哉の「地平線」という作品に知り合いがいたく感動したと言われたのでその場でぐぐってみたけどふーんくらいの感想だったんだけど、今、紙面で見てみると感動したわ
なんだろう、何が違うんだろう
ディスプレイという存在がダメなのかな
— 縄文しぐさ (@_snowlong) 2015, 1月 4
パスタをデザイナーがデザインする企画で、それぞれが個性的なパスタをデザインしたが結果的にパスタメーカーから製品化したいという申し出はなかった、既存のパスタがどれほど優れているかを証明する結果になったというような記述があって興味深かった。
時の洗礼を受けたものは強い。
原研哉の「デザインのデザイン」いい本だな
自分がクリエーチブになった気がする
— 縄文しぐさ (@_snowlong) 2015, 1月 4
カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」読んだ
新年早々かなりの劇薬だった
これ完全に俺らのことだよねってなった
— 縄文しぐさ (@_snowlong) 2015, 1月 3
心理描写も空気感も圧倒的だった!
読んだきっかけは村上春樹。
小説で最近ノックアウトされたのは、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」かな。彼は僕が最も高く評価する同世代の作家の一人です。上手なだけでなく魂がこもっている。*1
図書館で借りた。
明治期の東京は、殖産興業だかで大量の労働者が地方の主に農村から集められていた。 彼らは劣悪な環境の中、低賃金長時間労働を強いられ、残飯を買い飢えをしのぎながら生活し使い捨てにされていった。
明治期の小説に下層社会の人間についてあまり描写がないのは、小説家にとって彼らが見えない存在であったという記述がありなんともいたたまれない気持ちになった。
これも図書館で借りた。
弾左衛門とは穢多と呼ばれた人たちを取り仕切る役職名であり、名前でもある。
そんな彼(ら)が、江戸から明治へと移る時代の中で武士と同じように特権を失い、新しい道を探していかなければならない状況の記録。
これも図書館。
この価格だとなかなか手を出せないが図書館という存在のおかげで手に取れる。 公共サービスすばらしい。
渋谷とか六本木などの左半分と比較しての右半分。
メディアに彩れることの少ない場所だが、そこには確実に文化が生まれているみたいなテーマ。
ざっくり言うと「格差を解消する効果的な手段は戦争しかなく、平時には格差はどんどん拡がる」と丁寧にデータを使って説明する本であえて買って読まなくてもいいと思うがこの主張に問題意識を持つ人は全員買うべき / “『21世紀の資本』 増刷…” http://t.co/Cx3kpr2ah3
— 縄文しぐさ (@_snowlong) 2015, 1月 10
「格差を解消する効果的な手段は戦争しかなく」とはピケティは明示的に言ってないけど、今日格差を解消する効果的な手段は戦争しかないのだ。
だって、世界的に相続税や課税の累進性を高めるって現実的にすぐに起こるとは思えない。
かといって戦争をしたい人なのかと問われたら違うと答える。
弱い人間には強い人間のことはわからないし、強い人間も弱い人間のことはわからないのだ。
Antifragile: Things That Gain from Disorder (Incerto)
タレブの書籍。
日本語化されてないので洋書を買ったんだけどほとんど読めてない。。
開眼! JavaScript ―言語仕様から学ぶJavaScriptの本質
開眼したかどうかはわからないけどすごく面白い。
なんとなーくJavaScript を書いたり読んだりしている自分のような人間にとって、あ、そういうことだったのかという解説をしてくれる、素晴らしい。
薄いけど中身は充実しててこれはいい本です!
理解するのに時間かかってなかなか読み進まないよう。。
*1:夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです ハルキ・ムラカミあるいはどうやって不可思議な井戸から抜け出すか