Pokemon GO Plus は「アイデア」だった

発売日当日の朝Amazonを覗いてみるとまだポケモン GO Plus売っていたので購入してしまった。

翌日のお昼には届くAmazonクオリティすごい。

見た目はまるでラグジュアリー感に欠けたApple Watchのようだった。

そしてノーディスプレイでインターフェイスは物理ボタンひとつとLEDのみ。

これほどまでにLess is more の精神を体現したデバイスを私はほかに知らない。

なにせ、このラグジュアリー感に欠けたApple Watch、いやポケモン GO Plus によって

  • モンスターを捕まえる
  • アイテムをゲットする

という複数のことが可能になるのだ。 ボタン一つなのに複数の機能をつけるなんて素晴らしい。 「アイデアというのは、複数の問題を一気に解決するものである」 という言葉がそのまま具現化されている。

まさに任天堂復活への狼煙が実体を伴ってきたということかもしれない。

違うかもしれない。

Apple Watchは腕時計という概念に縛られてしまい、小さなディスプレイという制約に苦しんでいる。
おそらく次のApple Watchはディスプレイは存在しないだろう。
気づいたはずだ、ジョナサン・アイブは。
ディスプレイなど不要だったのだと。
LEDの色と振動回数の組み合わせの表現力の豊かさに。

外観を褒めるとこう言ってくる人がいる。「いくら見た目がよくても肝心の機能が伴っていなければそれはいいデバイスとは言えないよ。」と。
安心してほしい。 機能も外観に劣らず、いやそれ以上に素晴らしいかもしれない。

機能の素晴らしさを語る前に少しPokemon GO について説明させてください。
Pokemon GO というのはモンスターボールというボールを投げてポケモンと呼ばれるネズミや鳩や虫や鯉なんかを捕まえるゲームです。
モンスターボールには何種類かあっていいやつほどモンスターを捕まえやすいです。
あと、モンスターは捕まりたくないのでモンスターボールで捕まえたと思ってもモンスターボールの外に出てくることがあります。

ボールを投げてモンスターを捕まえる。
モンスターを捕まえたと思ってもモンスターはボールから抜け出ることがある。
ボールには何種類化ある。

ということです。

そのモンスターを捕まえる演出がプレイする人々を魅了するのだ。

ポケモンに遭遇して、ボールを投げて、捕まえる。うれしかったらしい。 「うまく捕まると、ボールに入ったあとに『やったー!』って出るでしょ。あれがうれしい。やったー! ってなる」
ゲームができないお母さんとポケモンGOの2カ月

ところがこのポケモン GO Plusというラグジュアリー感に欠けたApple Watchはその演出をなくしてしまう。 スマホを操作することなくポケモン GO Plusのボタンを押すだけでポケモンが捕まったか/逃げたか一瞬でわかってしまうのだ。

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イデアというのは、複数の問題を一気に解決するものである

先程のこの言葉、これをポケモン GO Plusに当てはまるとこうなる。
ポケモン GO をスマホで操作すると

がある。
一方、 ポケモン GO Plusだと

  • モンスターボールは確実に当たる(はず)

  • 捕まえる/逃げるはすぐにわかるので次に切り替えられる

そう解決しちゃったんですね。

ゲームの醍醐味である演出を飛ばすためのアイテム、それがポケモン GO Plus。

正直、任天堂がこのような形でゲームというものを壊しにかかってくるとは思いませんでしたし、そのデバイスが即日売り切れでプレミアがつくということに驚きを覚醒ないでいます。*1
これはマストバイ

さよならゲーム、こんにちはゲーム。

僕にとってポケモン GO とは振動に反応してボタンを押すなにかになってしまいました。
そして僕という存在が振動に反応してボタンを押すなにかになってしまいました。

さよなら人類、こんにちは人類。

はやくiPhone 7 届かないかな―。

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*1:驚きのあまりtypoってしまいました