はじめてプログラミングに触れた時のこと
大学2年の時、プログラミングの講義を履修したのが自分にとってはじめてのプログラミングだった。
他のプログラマみたいに小学生の時に家にPC98があってBASICを書いたのがはじめてとかそういうのでは残念ながら、ない。 独学ではない上に友人に誘われて試しに受けてみるか程度のノリであった。 残念ながらハッカーの素質は私には備わっていないようだ。
言語はJava。
OSは当然Windowsだ。他に選択肢はないだろ?
講義内容はテキストのサンプルプログラムをエディタに入力して実行させてみようというものであった。 当時の自分はようやく日本語の文章がキーボードをあまり見ることなく入力できるが、英文はキーボードを見ながらでないと覚束ないレベルであった。
当然だがJavaでプログラムを書くということはエディタを開いてとても美しいフォントであるMSゴシックの英数字の羅列を打ちこむということを意味する(Eclipseとかはなかった)。
public
static
main
return
{}
()
... といった文字列を一文字一句間違えることなく入力する。
それは、あまりにも時間がかかる作業であり、あまり楽しいものではなかった。
すべてを打ちこみ終わったと思っても入力にミスがありコンパイルエラーが表示されプログラムが実行されない。
そしてエラーメッセージがプログラム以上に訳の分からない代物であった。 そもそも日本語ではないが日本語でおkと言いたくなるくらい何を意味するのかさっぱりであった。 もしかしたら、これをつくった人は馬鹿かもしれないとか考えたりした。
苦労してようやくすべてのエラーの原因を突き止め実行できたプログラムは2つの数字を足した結果をコマンドプロンプト上に表示するというものであった。
私は悟った。
「これは割にあわない。」
そして、私はそれ以降その講義には出席することはなく単位を落とし、プログラミングからは遠ざかることとなった。
今でも「割にあわない」と判断した自分は間違っていないと思う。