クリーンディーゼルが終わり電気自動車の時代になる

VWの不正

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VW が排ガス試験の時だけ結果が有利になるようなプログラムを仕込んでいることがバレたためにとんでもないことになっています。

フォルクスワーゲンがやったことを一言で言えば「身代わり受験」だ。現在世界各国の排ガステストでは、予め運転パターンが決められている。フォルクスワーゲンは米環境保護庁(EPA)が行う排ガス試験の際、その運転パターンを検出すると、即座に試験対策用の専用プログラムに制御を切り替え、動力性能を犠牲にして優良な試験結果を示すようにセットされている。つまり、普通の運転モードでは使わない特殊なテスト専用プログラムに身代わり受験させて不正な結果を出していたのである。
VW排ガス不正 ディーゼルは終わりなのか? 日本は大丈夫なのか? | THE PAGE(ザ・ページ)

これにより

  • 2兆円を超えるとも言われる制裁金
  • 消費者からの集団訴訟

などの特別損失が見込まれVWはすでに10兆円程度を確保しているとのこと。 さらに

  • ブランドイメージ失墜による売り上げダウン
  • 中国の景気減速に伴う売り上げダウン

なども考えられますからVWに与えるダメージは計り知れないでしょう。

株価は今年の高値の約250ドルから比べると60%も値を下げて100ドルを下回るま水準で推移しています。

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信用失墜

で、堕ちたブランドイメージを回復させる必要があるのですが、いまさら「クリーンディーゼルはほんとにあるんだよ!」みたいなキャンペーンを張ったところで冷ややかな消費者の目にさらされるだけでしょう。

VW自体は時間をかけてドイツ政府の支援なんかも入るかもしれませんがじっくりやれば再び世界一を目指すことは無理かもしれませんがなんとかやっていけるのではないか。

ただ、この排ガス不正問題でクリーンディーゼルというジャンルはオワコンになったといえます。

いくらマツダが俺のところは不正はしていないといってもクリーンディーゼルそのもののブランド価値がなくなってしまったのでいくら自分たちは潔白だ!真面目に俺たちはやってきたんだ!と叫んだところで消費者の耳に届くかは疑問です。
おそらく今後マツダは厳しい未来が待ち受けていると思います。
可哀想に。

イーロン・マスク大勝利?

この嬉しそうなイーロン・マスクの表情、すごくいいですね。

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もうニヤニヤがとまらない。

エコだのクリーンだのそういうワードを使っていかに自分たちの作る車が環境にやさしい未来な車かをアピールすることが重要視されてきましたから、このチャンスをきっかけにガソリンエンジン自体を古いものに追いやって、環境にやさしい未来な車は電気自動車だってことにしてくるはずです。

このスキャンダルが示しているのは、ガソリンとディーゼルの技術に限界が来ているということです。新世代の技術へと移行するときが来ています

もし、この戦略がうまく行けば米国を中心にテスラモーターズ電気自動車が一気に普及する可能性はあります。
ここ最近、決算内容がそれほどよくないため株価が伸び悩んでいたテスラモーターズですが、米国の景気回復とあいまって一気に販売台数を伸ばすチャンスです。

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将来がどうなるかを予測するのは困難ですが、このような大きな出来事をきっかけに状況が激変するということはままあります。 テスラモーターズの将来がどうなるかはわかりませんがイーロン・マスクがこのチャンスをみすみす逃すことはないでしょう。

イーロン・マスク 未来を創る男

イーロン・マスク 未来を創る男

根拠のない恐怖は無視すべきです。しかし、その恐怖が合理的であり、冷静に考えて失敗する可能性が高い場合でも、それが挑戦に値することであれば、その恐怖をやり過ごして前に進むべきです。たとえ失敗したとしても、挑戦する価値はあります。