ランドール・マンローの"What if?" が英語学習にいいと思ってリスト化した
目次
マンローのホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるかの質問とWebへのリンクをリスト化しました。
質問リスト
- 地球規模の暴風
- 相対論的野球
- 使用済み核燃料プール
- ニューヨーク・スタイルのタイムマシン
- 魂の伴侶
- レーザーポインター
- 元素周期表を現物で作る
- 全員でジャンプ
- 1モルのもぐら
- ヘアドライヤー
- 最後の人工の光
- マシンガンでジェットパックを作る
- 一定のペースで昇り続ける
- 起動を回る潜水艦
- 雷
- 人間コンピュータ
- 王子様の星
- ステーキを欲しから落として焼く
- ホッケーのパック
- 風邪
- 半分からのコップ
- よその星の天文学者
- DNAがなくなったら
- 惑星間セスナ
- ヨーダ
- 飛行機が着陸せずに通過してしまう州
- ヘリウムといっしょに落ちる
- そして誰もいなくなる?
- 自分で受精する
- 高く投げる
- 死ぬほどのニュートリノ
- スピードバンプ
- 迷える不死の人々
- 軌道速度
- フェデックスのデータ転送速度
- 自由落下
- スパルタ
- 海から水を抜く
- 海から水を抜く:パート2
- ツイッター
- レゴの橋
- いちばん長い日没
- ランダムに電話して、くしゃみした直後の人にかかる確率
- 地球を大きくする
- 無重力で矢はどう飛ぶか
- 太陽を失った地球
- 印刷したウィキペディアを更新する
- 死者のFacebook
- 大英帝国の日没
- お茶をかき混ぜる
- 雷も総がかり
- いちばん寂しい人
- 雨粒
- SATにあてずっぽうで答える
- 中性子弾丸
- リヒター・マグニチュード15
ホワット・イフ?とはなんぞや
光の90%の速度で野球のボールを投げるとどうなる?という質問と回答がTwitterで流れてきたことがあった。
光速の90%の速さで野球ボールを投げると? pic.twitter.com/rmP3ZGiHZH
— 理科子-4択化学 for iPhone- (@rikako_yontaku) October 16, 2015
これはランドール・マンローという漫画家が書いたホワット・イフ?という書籍から抜粋したものだ。
いわく、
光の90%の速度でピッチャーがマウンドからボールを投げると
ボールはプラズマと化し70ナノ秒後にバッターの元へと到達した後すべてを崩壊させる。
球場の1.5km以内のものはすべて消え去り市街地は猛火に包まれキノコ雲が立ち上がる。
この状況はメジャーリーグベースボール規則6.08(b)によれば死球と判定されバッターは出塁することができる
と。
なにこれ面白い。
これがホワット・イフ?だ。
- 作者: ランドール・マンロー,吉田三知世
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/06/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ランドール・マンロー
ランドール・マンローについて簡単に紹介すると彼はアメリカの漫画家(一般的な日本の漫画家と比べるとかなりシンプルな画風だ)。大学で物理を学んだ後、ロボティクスのエンジニアとしてNASAで働いていたが、現在はxkcdに専念しインターネットコミック作家としてて活躍している。
TEDの動画もあったので興味ある人は見てみてほしい。自分が想像してたイメージと違ってなかなかのナイスガイである。
しゃべっていいんだけどしゃべれないノッポさん風なビル・ゲイツをイメージしてたんだけど全然違った。
もうちょっとホワット・イフ?について
ランドール・マンローが運営するxkcd のコンテンツの一つに"What if?"があって、突拍子もない読者からの質問に、マンローが大真面目に科学的な計算を行いウィットに富んだ回答をするというコンテンツだ。。
はじめの「光の90%の速度で野球のボールを投げると〜」というTwitterのネタも掲載されている。
例えば、以下の様な質問がある(この質問はリストの中にはない)。
サイズ11の靴箱に詰め込める最も高額なものって何? (例えば、64GBのMicroSDカードに大量の購入済み音楽を詰め込むとか)
という質問に対し
靴箱に高額なものを詰め込んだ結果の上限は、どうやら20億ドルぐらいだ。面白いことに、この上限は高額な候補どれでも同じぐらいだ。
と必要となるデータを調査し、それに基づき計算を行っている。
TEDの動画で以下のように語っている。
どの場合でも 既知の情報をもとにモデルを作り 未知の情報を推測する 手がかりにするのです。 まるで目指す数値の 周囲を巡っているようです。 これが面白いんです。 この時に使う数学は 決して高度なものではなく パズルの数独を解くのと それほど変わりません。 結局 情報を一つずつ検討しながら 1〜2日調査をしました。
理科に興味のあるなら小学生も理解できるし面白いと思える内容だ。
僕が子供の頃に流行った柳田理科雄の空想科学読本に近いものがある。
本題とは関係のないところでなぜかオランダが世界を征服したり、北米大陸の北西部を焼け野原とするドライヤー?を使った家族のもとに電気使用量の請求書が届いたりといった場面が描かれていたりするのもいい。
英語の勉強にいいかも
で、
- 手元に日本語訳の書籍がある。
- 本家のサイトに行けば翻訳がある。
- そして面白い。
お、これは英語の勉強になるのではと思いついた。
書籍版の"What if?" の質問と、それに対応するWebのリンクを貼ったのが上記のリストだ。
リンクが貼られていないものに関しては書籍用の書きおろしだろう。
もしかしたら抽出漏れとかリンク先が間違っているとかもあるかもしれない。
そのときはやさしくご指摘いただけると助かります。
馬鹿らしいからやらないこと
誰にでもできるけど馬鹿らしいからやらないこと。
それをあえてやることで新しい発見があるかもしれない。
"What if?"はそんな誰もがやらないことをやってみようかなという気にさせてくれる。
そして手軽に情報にアクセスできるこの現代はそんな馬鹿馬鹿しいことをやってみるのにもっとも適した時代だと思う。