ハローワークの職業訓練校に入校していた
わたしはこうやってGoogle に入社しました系のエントリを読めば読むほど絶対に自分はGoogle に入社できないと自信が深まるな
— メダカに餌をあげる人 (@_snowlong) 2019年3月30日
最近Google に入社しましたというエントリが盛んなようだが、自分との実力を鑑みると草野球とプロ野球くらいの圧倒的な差を感じている今日このごろです。
わたしはGoogle に入社しましたエントリは書けないので代わりにハローワークの職業訓練校について書こうと思う。
いきなり話は脱線するが未経験からエンジニアになるための塾というかスクールというかそういったサービスが盛んだ。
慢性的なIT人材不足に悩む企業側と手に職つけて比較的高収入な職をゲットしたい労働者側をつなぐ存在として今後も需要は伸びそうな気がする。
一部界隈ではJavaScriptで小細工して景品表示法に引っかかるようなことをやってたりカリキュラムがゴミだったり、まだ黎明期といった感があり趣深い。
先日侍エンジニア塾を退会しました。
— keikichi (@keikichi7) 2018年12月6日
交渉の結果、自力で全額返金を勝ち取りまして
その体験をまとめました。
今後、「被害者」がでないよう祈るばかりです。
実録 〜侍エンジニア塾を退会するまでの全記録とその対策https://t.co/e9DGef19oS#侍エンジニア塾 #ダメゼッタイ
とはいえ、受講者は決して安くない金額を納めているのだから、カリキュラムが適当だったり講師に教える能力やプログラミング技術に事欠くようでは死活問題である。
わたしが未経験からITエンジニアを目指した頃はこのようなプログラミングスクールなんてものはなかった。
そこでハローワーク管轄の職業訓練校に入校して1年間、無料でいや失業保険を受給しながらプログラミングやネットワークについて学んだ。
つまり、お金をもらいながら勉強するという得難い経験ができたのである。もちろん奨学金のように返済義務などない。
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どうやったかはうろ覚えなので、間違っているところもあるだろうがご容赦願いたい。
ポイントとしては以下に記した。
- 失業保険の受給資格がある
- 4月入校の場合退職タイミングは前年の12月〜当年の1月くらいにする
- 募集が1月〜2月なのでそれまでに失業保険の受給資格者証を取得する
- 入校して訓練がスタートすれば手当が支給される
まず、職業訓練校で勉強しながら失業保険を受給するには受給資格を満たしている必要がある。
なにを当たり前なと思うかもしれないが、ここを意識しておくことはとても重要だ。
あとは、タイミング。
失業保険の受給資格者証がないと、手当を受け取る資格がない。
その場合、月10万円もらえる制度もあるのでタイミングが合わなければこちらを利用する。
募集のタイミングから逆算して入校の3ヶ月には離職しておいたほうがいい。
またコースもいろいろとあるが、絶対に期間は1年間のものを選んだほうがいい。
経済的な事情などもあるかもしれないがITエンジニアに必要な知識や技術や3ヶ月や半年で身につけられるほど甘いものではない。
職業訓練校の先生は3年必要とおっしゃっていた。
事実、以前は3年制だったが(2年だったかも)専門学校などから民業圧迫だと非難を受けて1年制に短縮されてしまったそうだ。
逆に、コース名はなんでもいい。
わたしはWebとはかすりもしないようなコース名だったが、DBを扱うカリキュラムもあったしネットワークも学んだしWindows のデスクトップアプリケーションもつくった。
そもそも、住んでいる地域によって通える職業訓練校は決まっているのでどのコースに通うか迷えるほどの選択肢はないはずだ。
あと、ふつーに入稿審査落ちる。 わたしが入ったコースは4月の時点て定員の半分しかいなかった。 やる気のない人や受給目的の人を取っても意味がないからだそうだ。 しっかりと今まではこうだったが職業訓練校でこれを学ぶことでこういった仕事についていきたい、みたいなストーリーを自分の中でつくっておくといい。
定員の半分しか取らないほど選抜してもそれでも就職できない人はいるし、途中でドロップアウトする人もいる。 ただ、一定程度の熱意をもって取り組んでいれば卒業時に仕事は見つかるはずだ。 最初は希望の会社には入れないかもしれないし、もしかしたらブラック企業かもしれない。 しかし、一度入社してしまえばあなたは立派な実務経験ありのITエンジニアなのだ。 実務経験と実力さえあれば好きな会社に行けるし、独立して自分のサービスを立ち上げることもできる。 1社目は実務経験を積む場として割り切ってしまおう。 もしその会社が自分にとって居心地のいいものなら儲けもんだ、だめなら次に行けばいい。 そのくらいの気持ちで望んだほうがいい。
それでは検討を祈る。