村上さんのところが閉鎖されて読めなくなるので wget で全ページを保存する
個人的に楽しむために
使い方
wget --wait=3 -r -p http://www.welluneednt.com/
注意点
- あくまで自己責任で
- ダウンロードしたものを個人的に楽しむ分にはOKだと思う
- あんまりサーバーに負荷をかけ過ぎないようする、下手したら逮捕される
- ページ数が多いのでサイトの閉鎖時間までに間に合わない可能性もある(村上春樹の圧倒的な仕事量!) 自分の環境だと3時間以上かかった。
経緯とか
村上春樹が読者からの質問に答える「村上さんのところ」が電子書籍になる。 www.shinchosha.co.jp
Amazonにあった。 村上さんのところ コンプリート版
それにあわせて事前に「期間限定」と銘打っていた通りサイトも閉鎖になるそうだ。
ただ、この文章を書いている時点では読める。 は5月13日(水)の14時ごろまでは公開されているそうだ。
このサイトは5月13日(水)の14時ごろ(予定)までご覧いただけます。それまでの間、「村上さんのところ」をお楽しみいただければ幸いです。
そこで覚えた違和感。 なんでいま無料で読めるものがある日突然有料に、しかも電子書籍という不便なフォーマットでしか読めなくなるのだろう。
無料で今読めるものが突然2000円の対価を払わないと読めなくなるってどうにも違和感 / “超人気サイト「村上さんのところ」が単行本と電子書籍に!|新潮社” http://t.co/JREKORcxvz
— 極めて素敵な好青年 (@_snowlong) 2015, 4月 30
これってビジネス的に正しいのだろうか。
もし、正しいのだとしたらどのように正しいのだろう。
電子書籍を購入する人は何にお金を払っているのだろう。
それはリアルタイム性だ。 リアルタイムで体験できなかった人たちのためのコンテンツ。 未来の村上春樹ファンのためのコンテンツ。
電子書籍では得られないものもある。 事前に質問したファンは自分の質問に村上春樹が答えてくれるかもしれないと毎日更新を楽しみにしていたはずだ。 それは電子書籍では得られない。 あくまでも(当時の)村上春樹の考え方を知ることができるものだ。
ミュージシャンに例えるとファンのリクエストでセットリストを組みライブを無料で開催する。後日、ライブビデオを販売するというモデルだ。 いや、適当な例えではないな。 ライブ会場みたいな物理的な制約がWebにはない。 村上さんのところはあくまでもテキストサイトだ。
個人的には「村上春樹が答えてくれるかもしれない」ワクワク感に価値があると思うのだが、ここを有料にすると質問者がコアな村上ファンで埋め尽くされるというちょっとアレなサイトになってしまいそうだ。
そう考えるとテレビ的なつくりに近いのかな。
無料で電波に乗っけて受信機を持つものはだれでも無料でコンテンツが楽しめる。 あとからDVDとして販売する。
だれでも気楽に質問できる、運が良ければ回答がもらえる。 あとから電子書籍で販売する。
ただ、テレビの場合はスポンサーからの収入がある。 村上さんのところにはそれがない。
結局のところ、これは村上春樹だから成り立つビジネスモデルのような何かだろう。 誰かの ask.fm が電子書籍になったところで読むか。読むわけがない。 マスに対してリーチできれば、多少ビジネスモデルが洗練されていなくてもまあなんとかなる。 そういうことなのかもしれない。
で、自分は今リアルタイムに体験できているのだからこれを個人的用途としてアーカイブしておくのもありだな、せっかくいくつかの回答ブクマしたのに後から見られないとか嫌だなと思ったりして今回 wget することにした。